家電製品の中でも特に使用頻度の高い冷蔵庫の節約
生活家電の中において使用頻度が特に高いのが冷蔵庫です。
冷蔵庫という製品としての特性上、おいそれと電源を抜く訳にいかない家電製品ですので、業者に設置をして
もらった後は基本的に一年中電源を入れっぱなしで、霜取りや掃除などで短時間電源を抜く事があっても不調や
故障が表面化するまで気に留める事もなく、連続運転されている方が大半だと思います。
かなりハードな使用状況にさらされている冷蔵庫ではありますが、それだけに節電効果も期待できる家電製品
ですので、冷蔵庫に対する電気代の節約には特に気をつけたいものです。
冷蔵庫を上手に使用し賢く節約する
普段何気なく使用している冷蔵庫ですが、冷蔵室と冷凍室とでは冷気を効率的に保つ為のノウハウに違いがあり
間違った使い方をしていると知らず知らずの内に無駄が発生しているかもしれません。
ここでは冷蔵庫を使用するにあたり、私の家で実践している基本的な節約術を掲載してみたいと思います。
◇ 冷蔵室について
1) 物を詰め込み過ぎない
冷蔵室に詰め込み過ぎると冷気の通り道を塞いでしまい、冷え方にムラが出来たり、物が冷え難くなってしまい
冷やす為に余計な電気を使用する事につながります。
定期的に冷蔵室内の整理を行い、効率的に冷蔵室を活用しましょう。
余談ですが、ここ宇都宮は冬場の冷え込みが厳しい地域なので、冬場の夜間にかけてジュース類を冷やす際、
冷蔵庫を使わず外に出しておく事があります。
普段は冷蔵庫を使用しますが、親戚が遊びに来る時などペットボトルを数本まとめて冷やしておきたい時など、
冷え込みを逆手に取って活用する事があるのですが、一時間もしないうちにキンキンに冷えてくれます。
これもある意味節冷蔵室にかかる電気代約術の一つなのかもしれません^^;
2) 開け閉めの回数を少なめに、手早く出し入れを行う
冷蔵室の扉を開けている時間が長いと、それだけ冷蔵室内部から冷気が逃げ出し、扉を閉めた後、中の温度を
下げる為に冷蔵庫は余計な電力を消費します。
3)熱を帯びた物を入れない。入れる場合には充分に冷ましてから入れる。
熱を常温まで冷ます分だけ余計な電気代がかかるので、充分に熱を冷ましてから冷蔵室に入れましょう。
◇ 冷凍室について
少し意外に感じる方もいるかもしれませんが、冷蔵室とは逆に冷凍室は中に詰め込んである方が冷気を保ちやすく
効率的に冷やす事ができます。
冷凍食品であれば日持ちしますので、冷凍室が冷凍食品で埋まるようにストックしておくのも電気代節約の一つの
テクニックです^^
但し、冷凍室が一杯になってしまった事によって奥の方に保存された冷凍食品を取り出さずにずっと放置してしまうと
古くしてしまい結果的に無駄を発生させてしまいます。
定期的に冷凍室の整理を行うか、普段から冷凍室の奥にしまった冷凍食品を常に把握し、面倒でも奥から取り出し
古い食品を発生させないようにしましょう。
◇ 設定温度について
冷蔵庫内部の温度設定を季節により調節する事が上手な活用の一つです。
寒い時期は冷蔵庫の冷えが良く、逆に暑い時期には冷えが悪くなりますので、冬場は冷蔵庫の温度調節を弱めに、
夏場は少し強めにするのが基本です。
冷え込みの厳しい時期に必要以上に冷蔵庫内の温度を下げる必要はありませんし、暑い時期に温度設定を弱くして
中の食品を傷ませてしまっては逆に高く付きます^^;
◇ 設置場所
1) 冷蔵庫の設置場所に充分なスペースを確保する
一般的に冷蔵庫の左右2センチ以上、背面は出来れば10センチ、上部は5センチ以上の余裕を確保するのが
理想です。
冷蔵庫背面のスペースに余裕がない場合、壁紙の変色を起こす場合もあります。
熱効率を考え充分なスペースを確保しましょう。
※冷蔵庫の製造メーカーや機種により、推奨する冷蔵庫の余裕スペースにはばらつきがあります。
余裕スペースについては念の為、お手持ちの冷蔵庫付属のカタログを確認する事をおすすめします。
2) 直射日光の当たる場所や熱を発する物のそばに冷蔵庫を設置しない
オーブンなど、冷蔵庫の本体が熱を持つと熱効率も悪くなり結果としてそれだけ電力を消費する事に繋がります。
こうやってノウハウを洗い出してみると、同じ熱を扱う家電製品という事もあり冷蔵庫の注意点はクーラーに通ずる
ものがあります。
冷蔵庫内の物をいかに効率的に冷やすか、また、中の冷気を逃がさずに冷やす為の電力をいかに抑えるかといった
点に尽きますので、冷蔵庫の特性を再確認した上で、上手な節約を心掛けましょう。
◇ 余談1 テレビ番組で見掛けた冷蔵庫の節約術・・・でも、ここまでは真似出来ない
以前テレビ番組で見掛けた冷蔵庫に関する節約の話なのですが、冷蔵庫の中には最低限の食材しか保存せず、
その日に食べる食材はその日の夕方にスーパーに買いに行き、当日食べる物以外の食材は一切買わないという
ベテランの主婦の方が紹介されていました。
その方の家にある冷蔵庫も放送されていましたが、案の定、冷蔵庫の中はスカスカ状態で冷蔵庫に入っているお皿
や食材は数える程・・・まるで電気店に展示されているような状態・・・
冷蔵庫が使う電気代の節約という観点からはかなりポイントが高そうな環境でした・・・が、私はこういった節約は
ちょっと真似出来そうにありません^^;
個人的にはジュースの1〜2本は冷蔵庫で冷やしておきたいし、食材の多少のストックがないと気持ち的に落ち着か
ないですね・・・
また、近所にスーパーなど買い物が出来るお店があれば良いですが、私の住む地域はスーパーが遠く、食材を買い
に行く際は車に乗って行くのが基本という地域です。
本当なら冷蔵庫の中に保管する食材を減らしたいところですが、毎日こまめに車でスーパーに食材を買出しに出掛
けるといった手間が掛かる上、車のガソリン代が逆に高く付きそうですね・・・>_<
私の場合、性格的に、また住んでいる地域的にも、敷居の高い冷蔵庫に使う電気代の節約例でしたが、都心近郊の
利便性の高い場所に住んでいる方であれば、出来ない事ももない(?)節約方法かもしれません^^;
◇ 余談2 帰省と冷えたビール
今となっては昔の話ですが、私は学生時代に一人暮らしをしていたんですが、夏休みなどの長期長期休暇で実家に
帰省する際、冷蔵庫の中の食品を帰省予定日の前日に合わせて減らしてゆき、帰省する日には部屋のブレーカーを
落としてから帰っていました。
ある時友人との会話の中で帰省の時は冷蔵庫の電源を入れっぱなしだという話しを聞きました。
内心、なんでそんな無駄な事を?と話しを聞きながら疑問に思ったのですが・・・理由を聞いてみたところ・・・「休みが
終わりまた部屋に戻ってきた時に飲む冷えたビールがたまらなく美味しいから、缶ビールを数本だけ入れて帰省する」
といった理由でした・・・^^;
まぁ、ビールの美味しさも判りますが、何もそこまでビールに拘らなくても・・・、と、ついつい考えてしまいますが、当時の
その友人にとって、部屋を不在にする長期休暇の期間、電気代がかかったとしても、帰省先から部屋に戻ってきた時に
飲む一杯のビールはそれ以上の価値を持つ物だったのでしょうけど、長期不在になる部屋で家電製品の電源を入れた
ままにする行為は、何か家電製品にトラブルが起きた時に火災に繋がりそうでちょっと怖いですね^^;
東芝製冷蔵庫GR−W42FTの故障
今回は冷蔵庫の故障の話しです。
夜飲み物を取りに台所に向かうと冷蔵庫の扉に付いている表示パネルが何やらチカチカ光っていました。
普段、表示パネルは暗くなっている筈なので、扉を開け閉めしたり表示パネルの下に付いたボタンを押してみると「冷蔵室」
「冷凍室」「H3E」といった表示がチカチカと点滅。
「冷蔵室」と「冷凍室」の点滅はいいとして、「H3E」という意味の無いアルファベットと数字の組み合わせは嫌な感じがする。
やはりエラーコード・・・かな?
今回故障が出てしまった冷蔵庫は東芝製のGR−W42FT。
上の写真 : 表示パネルに故障コード「H3E」の表示
表示パネルは温度設定など冷蔵庫の調整を行う為の操作を行った際のみ光るのですが、普段暗くなっている表示パネルが
光っていると気になります・・・^^;
冷蔵庫内、冷凍庫内、製氷室も問題なく冷えているので機能的には問題は無さそうな感じ。
中に入っている食材はとりあえず大丈夫そう。
説明書を引っ張り出して読んでみると表示パネルに「冷蔵室」「冷凍室」が表示され同時に点等している場合は故障でその
下に表示されていた3桁のコードは故障コードと呼ばれるものらしい。
説明書に故障コードごとの説明は無く、「お買い上げの販売店に連絡を」との事。
受付窓口に連絡を入れるも営業時間を過ぎており、翌日以降に掛けなおすしかないか・・・
新品で購入し使い始めて一年ちょっと経過した時点で故障が出てしまうとはいやはや・・・>_<
翌日メーカーに電話で問い合わせたところ、除霜センサー関係の異常によって表示されているものらしい。
故障コードだけでは判断が付かないので詳しくは見てみないと・・・という事で訪問修理を薦められ修理をお願いする事に。
担当者の話では保障期間を超えているので有償修理との事・・・
数日後、修理担当者が家を訪れ問題となった冷蔵庫の確認をして貰ったところ、結論から言うとやはり除霜センサー関係の
異常が原因との事でした。
冷蔵庫の修理作業を自分の目で見た事が無かったので、修理作業をちょっとだけ見てみたのですが、なかなか面倒そうな
作業・・・^^;
上の写真 :東芝製冷蔵庫GR−W42FTの前面
この冷蔵庫(GR−W42FT)の場合一番上の段が両開きの扉が付いた冷蔵室、二段目が製氷室と小さめの冷凍室、三段目
が大きめの冷蔵室、四段目が冷凍室といった造りになっているのですが、今回除霜センサーの修理の為に取り外した引き出し
は二段目と三段目でした。
二段目にある製氷室とその右側にある小さめの冷凍室、三段目にある大きめの冷蔵室に収められている引き出しを全て取り
外した後、引き出しのスライドに利用されるプラスチックや金具パーツを何箇所も取り外すと、冷蔵庫内側の背面側(引き出し
の奥)に大きなプラスチックのパネルがネジ止めされており、そのパネルを外した先に更に小さめのプラスチックで出来た保護
用(?)のカバーがあり、その奥に除霜センサーが隠れていた様子。
修理作業の邪魔になってしまうので、離れた場所から見ただけなので食い違いがあるかもしれません。
本当は修理作業の為にばらしたことろを写真に収めたかったのですが、それこそ邪魔になってしまうので写真が無いのは
ご了承下さい^^;
一年ちょっとしか使っていないのにプラスチックのパネルには霜がこびりつき、ネジを止める為に窪んだ穴も霜で固まっている
ようで、ネジを一本外すにも、まずネジの手前に付いた霜をガリガリとドライバーで割るという作業から・・・大変そう・・・
上の写真 : 元々取り付けられていた除霜センサー
左の角ばったコネクタが冷蔵庫本体に繋がる側で右の先端の丸まった白いプラスチックが冷蔵室と冷蔵室の近くに各々配置
されていたセンサー部分。
今回の故障の原因は冷蔵庫本体と除霜センサーとを繋ぐコネクタ部分に霜が取り付き接触不良を起こしていたのだろうという
事で、除霜センサーを霜や水滴による誤作動対策が取られた新品のパーツに交換してもらいました。
故障コードの「H3E」「H3F」は除霜センサーの異常で三桁目のEとFの違いはセンサーの取り付けられている位置によって
変わるそうです。
故障コードを見るだけで故障箇所が特定出きるように作られているんですね。
修理担当者に確認は取っていないのですが、製品に添付されていた取扱説明書を見てみるとGR−W42FT、GR−W45FT、
GR−W50FTの3機種共用のものになっているので故障コード「H3E」「H3F」の持つ意味合いは容量違いのGR−W45FT、
GR−W50FTでも同じかもしれません。
修理の為に取り外したプラスチックのパネルなどを、手際よく取り付けコンセントを入れてみると、今まで気掛かりだった故障
コードの点滅が消えこれで一安心。
冷蔵庫としては冷えるものの、故障コードを表示しながら使い続けるっていうのも気持ち悪いですからね^^;
今回問題となった除霜センサーの接触不良は直接冷蔵後の冷却機能に関わる部分ではないとの事でしたが、冷蔵庫を内側
からこれだけ大掛かりに分解するとなると、冷蔵庫にトラブルが発生した際にはメーカー修理に頼むしかなさそうです。
接触不良を起こしている部分を乾燥させればエラーコードが消え再び問題なく冷蔵庫が使える事が多いとの事でしたが個人で
行える対処としては冷蔵庫の電源を切り、センサー部分が乾燥するまで放置するという手も使えなくはないですが、冷蔵庫に
入っている食材を常温に放り出し長時間冷蔵庫を止める訳にはいかないですからね・・・>_<
保障期間の1年を少し過ぎての修理依頼だったのですが、修理代金は無料でいいとの事で非常に助かりました。
修理の人も感じが良かったし、次に冷蔵庫を購入する時も東芝製にしようかな^^
今回、冷蔵庫の修理を見て昔家で使っていた昭和時代の冷蔵庫を思い出しました。
昔の冷蔵庫は作りもシンプルで扉に表示パネルなんて物は無く除霜センサーなんて機能が故障していたとしても、そのまま
気が付かずに使っていたのだろうと思います。
購入後、比較的早いタイミングで故障箇所が出てしまった事自体は残念でしたが、見方を変えると冷却機能に直接関わる部分
ではない除霜機能の異常についてもきちんとエラーコードを表示し利用者に注意を促してくれる製品作りをしてくれるメーカー
としての「東芝」に好感を持ちました^^
冷蔵庫に限らず家電製品を購入後、保障期間中に故障と思しき症状が現れても、主な使用に差支えがないのでそのまま
放置してしまう事が、多々あります。
故障箇所によっては軽度の故障がきっかけとなり徐々に故障の症状が進んでしまう事があり、結果的に使用に差し支えが
出てしまう故障が表面化した時点で保障期間が過ぎてしまっている事が多く、保障期間を過ぎてからの修理は当然ながら
修理代が発生しますので、後々になって余計な修理代を掛けない為にも保障期間中に発生した故障は、面倒でも気付いた
段階で早めに修理に出した方が良さそうです。
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